記者会見での印象管理

記者会見での印象管理

こんにちは。
横浜のイメージコンサルタント
今井晶子です。

ここ数日、大変寒い日が続いています。
乾燥対策も必須、のどや手元のケアで快適に過ごしてくださいね。

さて、ここ最近、色々な記者会見を拝見し、感じていることがあります。それは、「伝えること」と「伝わること」の相違。

芸能人のスキャンダルから行政の不行き届きな対応まで、様々な内容についての記者会見が開かれますが、皆さんはどんな要素から会見の印象を受け取りますか?

会見で発せられる言葉ですか?それとも受け答え方?
おそらく印象に残るのは、受け答えでの表情や話し方、佇まいではないでしょうか。

先日のある地方自治体、外郭組織の記者会見。これは、印象管理上、あってはならないものでした。「伝えること」よりも安易に「伝わること」が目立ってしまった、思い出しても心が苦しくなる会見です。

事態が深刻かつ人命を失っていることに対しての事情説明である記者会見であれば、まず故人に対して「畏敬と謝罪」、そしてご家族や世間に対して「説明と謝罪」が不可欠です。

では、どのように畏敬や謝罪の気持ちをお伝えすればよろしいのでしょうか。
印象管理という側面から解説いたします。

第一印象は2秒で決まる、6秒で決まるなど、さまざま言われておりますが、まずパッと見た瞬間にその佇まいが評価されます。インタビュアーの前に行くまでの「表情」「歩き方」「立ち姿」、これだけでその会見での印象のうちの大半が決まってしまうといっても過言ではありません。

上記のような重大な報告や謝罪を含めた会見では笑顔は違和感そのもの、畏敬の念と申し訳なさをともなう表情では、眉間にシワが入ると同時に目尻が下がり、頬の位置と口角も下がります。この表情は訓練してできるものではなく、本当にその気持ちにならないと表れてこない表情です。
歩き方も腕は振らず、歩幅は小さく、静かに歩きます。背筋はピンと伸ばしても構いませんが、胸は張らず肩を自然に落とし、立ち位置では70~90度のおじぎ、撮影時間と印象の変化を考慮すると15秒程度が妥当かつ自然です。
動作はゆっくりと、目は力まずに、目の前の方々に「身を委ねる」という印象を与えることが重要。
会見が始まってからは、表情はもちろん、声のトーンやスピード、姿勢、顔の向き、動作のスピード、目線などのボディランゲージで印象を管理します。
言葉による誠実で丁寧な説明や謝罪はもちろん必要ですが、「目は口ほどのものを言う」。自分の気持ちはボディランゲージや服装で伝われば十分という気構えで、極力主張は留めます。

ボディランゲージには心が如実に表れます。
表面的に繕った振る舞いはすぐに相手に見破られ、心のともなうボディランゲージは言葉なくとも共感を得られます。
大切なのは、他人事ではなく自分事としてイメージを膨らませ、その精神状態を作り、浸ること。
よほどの熟練した役者でない限り、心のないボディランゲージではいい影響を与えられません。

一方、世界で活躍するスピーチ力に長けた方々は、言葉の影響力を最大限に引き出すために、総じてボディランゲージのトレーニングを積まれていらっしゃいます。

今回取り上げた記者会見では、記者を指名する際の一瞬の微笑みに記者会見の意味を考えさせられました。喜ばしい会見であっても悲しい報告の会見であっても、やはり見ている全ての人間の期待に叶う記者会見でなければ開く意味を失いかねません。人命を救えなかったことへの謝罪を含めた会見であれば、笑顔は一切控えるべきもの。違和感は強烈にマイナスの印象を脳に残します。気の緩んだイメージが伝わってしまった今回の記者会見を通して、あらためて印象管理の必要性を感じました。

今回は心の重い内容になりましたが、次回は「服装による印象管理」について、もっと軽快に話を進めて参ります。

最後までお読みくださりありがとうございます。

イメージコンサルタント
今井晶子

※ Photograph by Phil Roeder

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